ふるさと納税ニッポン!

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ふるさとチョイスの「お店」が有楽町にオープン!

 ふるさと納税の大手ポータルサイト「ふるさとチョイス」を運営する(株)トラストバンクが、2016年7月1日に、ふるさと納税と地域のPRを目的とした実店舗「ふるさとチョイスCafé」を東京・有楽町にオープンした。
 「ふるさとチョイスCafé」では、スタッフのサポートを受けながら、その場で寄付もできる。さらに、「お礼の品」の展示や、季節ごとの自治体自慢の食材を使った軽食も販売している。取材時は、ちょうど九州フェアを開催中。おにぎりやみそ汁の具、お米にいたるまでメイドイン九州の品が使われており、店内は九州の各自治体からの「お礼の品」がセンス良く並んでいた。
 雑誌やテレビでもふるさと納税を扱う特集は増えているが、なぜ今、実店舗をオープンしたのか、トラストバンク・玉越有美子さんに伺った。

 「『ふるさと納税=お礼の品がもらえて税金が差し引かれる』と理解されている方が多いようですが、寄付金が実際に地域でどのように使われているのか、どういう経緯でこの制度が生まれたのかなど、本質的なことはまだまだ認知されていません。このCaféを訪れていただくことで、ふるさと納税制度をきちんと理解していただけるきっかけになるのではないかと考えています。ネットが苦手なご年配の方でも、私たちのサポートで簡単に寄付をすることができます。年間を通して、お礼の品は『米』や『肉』が人気ですが、ふるさとチョイスCaféで、実際にお出汁や伝統工芸品といったWEBでは伝わりきらない素晴らしさを体験していただけるのではないかと思っています」(玉越さん)

 平日の昼間だというのに、ふるさとチョイスCaféはかなり賑わっている。店内の客に、訪れた理由を聞いてみた。
 「これまで2回ほどふるさと納税をしたが、お礼の品の現物が見られるのはココだけなので、楽しみに来てみた」(40代・男性)
 「今年は臨時収入があり、来年の税額が高くなると思ったので、新聞でこちらの情報を知り、ふるさと納税にチャレンジしてみようと思って来ました」(70代・女性)
 インターネットを使い慣れてない人には、若いスタッフがタブレットで寄付までの操作方法をサポート。その後の確定申告の方法まで丁寧に説明することで、初めての不安感もやわらいでいるように見えた。

 ほかにも、「昨年は150回もふるさと納税をしました」というふるさと納税マスターの姿も。「もう、毎日いろいろなものが届くのがうれしいです! ふるさと納税を始めてから、行ったことのない地方の名前を知ることができました。ニュースでその地方の名前が出ると、心配したり、うれしくなったりしますね。我が家の食卓は毎日たくさんの地域の特産品が並んでいますよ」(50代・女性)と声が弾んでいた。
 家族の旅行先を選ぶときにも選択肢が増えたそうで、都心にいながら地方とつながるという、ふるさと納税のメリットを最大限生かしている好例といえるだろう。

 トラストバンクでは、今後は各自治体のイベント会場としても「ふるさとチョイスCafé」を積極的に活用してもらいたいという。
 「ふるさと納税をきっかけに、その地方に興味がわいたら観光で訪れて、さらには移住にまでつながったらいいなと考えています。ふるさと納税には、地方を元気にする様々な手段があります」(玉越さん)

 会社員から高齢者まで、多様な人々が集まる有楽町に出店したことで、利用者の幅もグンと広がることが予想される。現状は、ふるさと納税の「お得感」だけが一人歩きしていて、自治体も「いかにお礼の品を用意するか」ということに注力しすぎているのも事実。ふるさと納税制度が一過性のブームで終わらないためにも、利用者の裾野が広がりつつある今こそ、こうした人と人との触れ合いを持ちながら、制度の正しい理解を求めていく草の根活動が実を結ぶよう期待したい。(取材・文/竹林和奈)

ふるさとチョイスCafé

〒100-00061
東京都千代田区有楽町1丁目12-1
新有楽町ビル地下1階
(有楽町駅から徒歩1分)

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