総力取材記事

北越の小京都・加茂市では、コシヒカリもル・レクチェも、モノづくりもこだわりがすごい!

北越の小京都・加茂市では、コシヒカリもル・レクチェも、モノづくりもこだわりがすごい!

歴史が息づくまちで、こだわりの逸品をたどる

新潟県のほぼ中央にある加茂市。

加茂市の最高峰、粟ヶ岳。四季折々の美景が多くの人を惹きつける

三方を山に囲まれ、加茂川が市を貫くように流れる。歴史は古く、726年創建の青海神社の鳥居前町として栄え、平安遷都の折に京都・賀茂神社の社領となり「加茂」と呼ばれるようになったと伝わる。

加茂山に鎮座する青海神社への参道。神社には、京都の上賀茂神社と下賀茂神社の祭神も分霊され祀られている
粟ヶ岳を源流とした加茂川が市内を緩やかに蛇行して流れ、風情ある景観を形づくる

川沿いの肥沃な土地ではコシヒカリはもちろん、桃や希少な西洋梨「ル・レクチェ」など果樹の生産も盛ん。また、桐箪笥などモノづくりへの真摯な姿勢は、今、家電やハウスウェアでも発揮される。すべてに共通するのは、徹底した"こだわり"だ。

加茂産の米を加茂産の炊飯器で炊き、加茂産の弁当箱に詰める。そして、デザートには加茂産のル・レクチェ。4つのモノづくりの現場を巡ってこだわりを徹底取材。その魅力を余すことなくお伝えしよう。

4月から5月にかけて、加茂川に架かる葵橋付近で500匹のこいのぼりが空を舞う

鮭が米をおいしくする!?オリジナルの肥料で土づくり

江戸時代から300年続く農家の十一代目、萱森教之さんのつくるコシヒカリは、特徴のある味わいで日本料理のプロにも人気を博す。その特徴とは、弾力のある食感と鼻に抜ける香り、食べ終わった後にも残る甘み。コシヒカリの長所がより際立って迫ってくるのだ。「稲が自分の力でしっかりと育つよう土づくりにこだわってやってきました」と萱森さん。そう、格別な味の秘密は土にある。

「田んぼはいいですよ。稲穂の上を風が走っていくのが見える」と、広大な農園を見渡す萱森さん

秋に加茂川を上ってくる1万匹の鮭を採卵後にすべて引き取り、発酵、熟成させて、ぼかし肥料にして使用。さらに、植物の根から分泌される植酸で土壌を改善。こうして米が育つのに最適な環境をつくりだしているからこそ、おいしいコシヒカリができるのだ。

採卵後の鮭は食用にならないと知り、漁協から入手。20年かけて独自の肥料をつくり上げた
実りの時期を迎えた田んぼ。生育に合わせて9月上旬と下旬に収穫を行う

さらに2021年12月にはコシヒカリを発芽させる加工もスタート。「米を進化させて世に出そうと思い、発芽時に出る独特のにおいを抑える方法を編み出しました。栄養価が高くおいしい発芽玄米を多くの方に味わっていただきたい」と、返礼品のラインナップにも加えた。

初代・伝兵衛から受け継いだ田んぼで、鮭の肥料だけで育てたこだわりのコシヒカリ
コシヒカリとうるち米のブレンド玄米を自社工場で発芽させた。白米と同じ炊き方でOK

加茂市の肥沃な土と川の恵みを受け、すくすくとたくましく育った「かやもり農園」のコシヒカリ。その味をかみしめていただきたい。

「加茂でしか味わえないものを知っていただけたら」という思いで、築80年の自宅で収穫体験や農家の食事が楽しめるイベントも開催

自社一貫生産にこだわり、米どころで炊飯器をつくる

東芝の炊飯器が加茂市で製造されていると知る人は多くないかもしれない。

火・米・水にこだわり、おいしく炊き上げる機能を搭載

「東芝ホームテクノ」では1942年の創業からこの地で数々の製品を開発・製造しており、炊飯器も1985年から製造を開始。素材からの自社一貫生産にこだわり、高機能・高品質な炊飯器を世に送り出してきた。

切る・抜く・曲げるなど6種の金型で一気に板金を変形加工する
溶かしたアルミニウムを金型に注ぎ、500tの圧力をかけて釜を成形

2022年春発売の最高級モデル「炎匠炊き RC‐10ZWT」は、水の硬度に合わせて炊き分ける制御を新搭載。さらに、大火力、熱対流、66銘柄の特長を活かす炊き上げ方などの機能も持つ。

複雑な内釜の形状がおいしく炊き上げるためのキモ。品質検査では自動装置で全品を検査

米どころ生まれの炊飯器には、おいしく炊く技が詰まっている。

(左から)製造部の吉田覚さん、玉木勝也さん、金田智康さん。加茂出身の技術者だ

伝統の技を活用した、桐&杉のわっぱ弁当箱

加茂市の逸品といえば「加茂桐箪笥」を忘れてはならない。江戸時代後期より一大生産地として名を馳せ、今も18社が伝統の技を継承して桐箪笥をつくっている。創業70余年の「朝倉家具」もそのひとつ。伝統的な桐箪笥やモダンな家具の製造を手がけてきた。

2014年、朝倉家具は生活雑貨分野に乗り出した。社長の朝倉佑介さんは「当社の職人が持っている高い技術で、新しいモノづくりができるのではないかとひらめいたんです」と語る。「ただし、雑貨とはいえ、素材感と家具屋の技を活かした、私たちにしかできないものをつくろうと思いました」。

薄板を曲げる「曲げわっぱ」の技術を使った弁当箱開発が始まった。

機能・デザイン・使いやすさの3つが揃った、わっぱ弁当箱。600㎖は、ごはん150gとおかずにぴったり。普通~小さめサイズ

倉茂円さんが中心となり、使う人の視点で機能性とデザインを追求。「丸より四角形がいい」「でも角だと詰めにくく洗いにくい」「そもそも木は洗える?」「ソースや醤油がしみ込むのでは?」などの課題をクリアし、構想が固まった。

「本体は爽やかな香りの杉、ふたは調湿作用に優れた桐です。木の特長を活かしながら、強度と防水性を上げる液体ガラス塗装を採用したので、色移りしにくく、洗剤で洗えます。四隅の丸みはゆで卵に沿う形に落ち着きました」

液体ガラス塗装を施したので、ごはんがこびりつきにくく、食器用洗剤で洗うこともできる

販売すると予想を超える反響が。「ごはんがもっちりしておいしい」という声はもちろん、「これを使いたくて弁当派になった」「お弁当づくりのテンションが上がる」など、使う側がワクワクするという声も。作り手のこだわりが新しい魅力を生み出していた。

「弁当箱に続いて、木のパン皿もつくりました。日本の木材の可能性を探っていきたいです」朝倉さん(左)、倉茂さん(右)

希少な洋梨「ル・レクチェ」とろける甘みをご堪能あれ

洋梨の中でも栽培が難しいル・レクチェだが、加茂市では果樹農家が難題に挑み、高品質の果実を生産してきた。

袋のイラストと同じ鮮やかな黄色になったときが食べごろ

その中でも「西村農園」のル・レクチェは、品評会で数々の受賞歴を誇り、豊かな甘みとなめらかな舌触りで多くの人を魅了する。「品質を左右するのは、剪定の技術と土づくりです」と言うのは西村修市さん。本格的に栽培を始めて33年のベテランだ。

日本の梨と洋梨では剪定の仕方が異なる。「ひたすら勉強しました」

まず1年先をイメージした剪定で収穫量を安定させた。土づくりでは、自家製のもみがらと微生物を培養したこだわりの肥料で、畑に森の中と同じ土壌をつくりだしてきた。「落ち葉が微生物を分解し、有機的な循環が行われるようにすると、病気に負けないし、果実の糖度もぐっと上がるんですよ」

ル・レクチェは実が太る9月に雨が降ると大きさも甘さも上々になるという。「今年は期待できますよ」と西村さんはにっこり。ル・レクチェは収穫後に約40日追熟して出荷するので、市場に登場するのは11月後半からクリスマス頃までのわずか1ヵ月。

1箱5~7個入り(大きさによる)。収穫後に追熟するので、出荷は11月後半から

短い旬を逃さないようにチェックを。

「ル・レクチェの木は手間をかけた分だけ応えてくれるので、それがやりがいです」と西村さん

加茂市のお礼の品のクチコミ

新潟県加茂市

加茂有機米生産組合の作った特別栽培米コシヒカリ 玄米 5kg [0072](11,000円)

2022年10月24日 19:32

まーてぃーさん

初めてこちらのお米を頼んでみましたが、さすが、新潟のコシヒカリ!
とってもツヤツヤもちもちで美味しいです。
しかも、有機米なので、子供にも安心して食べさせられます。
リピートしたいです。

参考になった

自治体情報

新潟県加茂市(かもし)

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