総力取材記事

伝統息づく老舗から、新しい風吹く話題のお店から、加茂のいいもの続々登場

伝統息づく老舗から、新しい風吹く話題のお店から、加茂のいいもの続々登場

伝統から生まれる加茂市の「今」

加茂川の上を泳ぐ鯉のぼりはおよそ500匹。春の加茂市の風物詩
加茂市の花「雪椿」。市民憩いの場、加茂山公園に1300本を植栽

新潟県加茂市は新潟県のほぼ中央部に位置する。加茂駅からまっすぐ続く商店街を歩けば、昔懐かしい木造の雁木造のアーケードにつながる。

「北越の小京都」とも言われる加茂市。由来は加茂市を代表する神社、青海神社が京都の上賀茂神社、下賀茂神社からの御分霊を祀ったことにある。加茂の名もここからつけられたという。

市の中心を川が流れる風景もどこか京都に似ているが、川の名も加茂川だ。毎年4月から5月にかけて、この川の上を約五百匹の鯉のぼりが泳ぐ。今年で33年目を迎えるこのイベントは加茂市の春の風物詩。多くの人が悠々と泳ぐ鯉のぼりを目当てに訪れる。

シェア70%と言われる桐たんすや秋田杉を使った組子細工、新潟県内随一の産地であった手漉き和紙など、伝統工芸が息づく地域でもある。手仕事は大切に継承され、現代風にアレンジを加えて新しい価値を生んでいる。

こうした動きはまちの中でも進行中だ。創業百年を超える老舗の飴屋がアイスクリーム屋さんを立ち上げたり、大正時代の蔵は和モダンなカフェとして営業している。

今年4月には目抜き通りにBBC(KamoMiyagemonoCenter)がオープン。加茂市を代表するお土産が並び、まちの今を発信する拠点にもなる。こちらも20年以上続いた公共施設を地元企業G.F.G.S.のプロデュースでリノベーションした。北越の小京都、加茂市には今、新しい風が吹いているのだ。

加茂市では桐たんすづくりや組子細工などの工芸が盛ん
風情ある雁木の街並み。雁木は雪除けの屋根で雪国でよく見られた風景だ
BBC(KamoMiyagemonoCenter)。カフェを併設するおしゃれな「映え」空間に市民が熱視線を注ぐ

付加価値を追求したプレミアムな定番酒

風情ある街並みに溶け込むマスカガミ本社。大きな水車が目じるし

昔ながらの雁木の通りを抜けると、大きな水車と風情ある木造の建物が目に飛び込んでくる。マスカガミは明治25年の創業以来、この地で酒造りを続けてきた。五代目社長の中野壽夫さんに話を聞いた。

「2016年に発売した萬寿鏡F60が好調です。大吟醸用の香り豊かな酵母を使用し、マイナス10度で貯蔵、火入れは瓶詰め時の一回のみの生貯蔵酒です。そのため普通酒でありながら、酵母の風味が生きた華やかな香りが特徴です。冷やか常温で楽しんでいただきたいですね」。

ラベルはすっきりとモダンなデザインで、日本酒らしからぬネーミングも印象的だ。

「Fは普通酒、60は精米歩合60%を表しています。頭文字と数字を使ったシリーズをアルファベットラインと名付けました。他にはない付加価値の高い酒造りを目指す当社の象徴となるシリーズです」。

その誕生のきっかけは、2014年、大吟醸用の酒米がまさかの等級外になったことに始まる。

「契約農家さんのミスなのですが、コメの出来は非常に良く酒造りには影響がありません。しかし等級米でなければ大吟醸とは名乗れないのです。そこで、大吟醸並に磨いた米で普通酒を作ってみようと。そしてアルファベットラインの最初の酒、萬寿鏡F40が生まれました。この酒の出来が大変よく、あっという間に売り切れ。これを機に常識にとらわれない、付加価値の高い酒作りに舵を切りました。次に発売したのが今回ご紹介する通年商品の萬寿鏡F60です。火入れ一回のプレミアムな定番酒としてファンが多い酒です」。

アルファベットラインは純米吟醸のJ55や超辛口のF50、最高峰の純米大吟醸J30など、その後もリリースが続く。

工夫をこらしたマスカガミの酒造りに注目したい。

代々受け継がれた蔵で酒造りが続く
正面に掲げられた杉玉が新しいものに変わると新酒ができた知らせ
代々受け継がれた蔵で酒造りが続く
萬寿鏡F60火入れ一回のフレッシュな味わいにファンが多い。アルファベットラインを代表する酒だ

加茂市民が愛してやまないご当地スイーツ〝笹だんご〞

加茂市民に愛される金太郎の笹だんご。北海道産小豆を使用したあんと砂糖を控えた生地のバランスがいい

笹だんごに乗った金太郎の赤い看板が目じるし。明治29年創業の涌井金太郎商店は加茂市民に愛されてきた和菓子屋さんだ。看板商品の笹だんごは贈答用にも大人気だという。お店の奥をのぞくと、ベテランのお母さんたちが笹でだんごを包む作業の真っ最中だ。

「笹の色が鮮やかでしょ。うちでは生笹を使っています。毎年6月の1ヵ月間で1年分の笹をとって冷凍しておきます。だんごの生地にはよもぎと、ごんぼっぱと呼ばれるヤマゴボウの葉をブレンドしています。ごんぼっぱを使うのは加茂市周辺だけ。だんごを笹で包んだ後、熱湯で茹でるのですが、このやり方はうちの伝統。だんごの色がきれいでもちもちした歯応えです。一味違う笹だんごですよ」と話してくれたのは五代目当主の涌井陽さん。

「夏場を除いて常温でお届けします。二、三日はそのまま食べて、保存する場合には到着したらすぐに冷凍してください」と教えてくれた。

見事な手さばきで笹に包まれていく。笹の色が鮮やかなのが特徴だ
笹の先端が切ってあるのがこしあん。そのままなのが粒あん。好きなほうを指定できる
笹だんごにまたがる金太郎の看板が目じるし
涌井金太郎商店店主の涌井陽さん。「一度食べて今までの笹だんごとの違いを感じてください」

鰹だし香る、老舗料亭のとっておきをご自宅で

ストレートタイプだから、だしの旨みが生きている。麺類のつゆをはじめ料理にも

加茂山の麓にある清雲亭山重の創業は江戸時代。趣ある和風建築と四季折々で表情を変える庭園が見事な名店は加茂で一番と評判も高い。

この老舗料亭の「重兵衛のめんつゆ」が静かな人気を呼んでいる。利尻産の昆布と鰹をたっぷり使った香り豊かな老舗特製の麺つゆは防腐剤や着色料を使用しない無添加だ。ストレートタイプなのでそうめん、蕎麦などのつけ汁にそのまま使えるほか、おひたしや煮物、茶碗蒸しなど調味料としても応用範囲は広い。

初代の名前「重兵衛」を冠する老舗の意気込みが伝わる逸品だ。

清雲亭山重の創業は江戸時代

正真正銘メイドイン加茂。限定ボーダーシャツはいかが

加茂市の返礼品だけの限定品。サイズは男女兼用0~5の全6サイズ。モデルの彼女は3を着用

続いて紹介するのは雪椿ボーダー。加茂市の花、雪椿をイメージして、生地の編み立て、裁断、縫製など工程の全てを市内の商店街で行っている。

手がけているのはG.F.G.S.。こちらのボーダーシャツの最大の特徴は完全オーダーメード。ウェブ上でボーダーのピッチ、カラー、デザイン、袖丈、襟の仕様、サイズが設定でき、オリジナルのボーダーシャツが手に入る。

社長の小栁雄一郎さんに話を聞いた。「実家はニット工場だったのですが親からは儲からないから継ぐな、と言われていました。それで工場に勤めていたのですが、毎日、大量の製品を見ていて、こんなにたくさんのもの誰が買うのか、と疑問に感じていたんです。色々あって結局家業を継ぐことになったとき、絶対に買ってもらえるものを在庫を抱えずに作ろうと思ったんです。それがこのシステムの出発点です」。

肌触りのいいオーガニックコットン100%を使用し、クオリティにもこだわったボーダーシャツは評判を呼び、最近ではイデー、ビームス、ジャーナルスタンダードなど、国内外の名だたるアパレルショップとのコラボが実現した。

今や日本のボーダーブランドとして確固たる地位を築いたG.F.G.S.が返礼品限定アイテムとして提供するのが雪椿ボーダーだ。

「カラーは一から開発したオリジナル。雪椿よりちょっとポップなこだわりのピンクです。男性にも女性にも年齢問わず素敵ですよ」。

全ての製品はオーガニックコットン100%
工房で一枚一枚丁寧に縫製される。こちらの社員の方、ボーダー所有枚数はなんと20枚以上
真剣な眼差しで裁断中。ボーダー所有枚数は約10枚
G.F.G.S.社長の小栁雄一郎さん。ボーダー所有枚数は40枚。「お手入れは洗濯機で。僕は使いませんが気になる方はネットに入れてください

加茂市民憩いの公園カフェのオリジナルコーラをお届け

コーラシロップを炭酸などでお好みに割るタイプ。着色料、人工甘味料、保存料は使用していない

加茂市民の憩いの場、加茂山公園の中にある加茂山リス園。休日ともなればリスとのふれあいを楽しみに多くの家族連れで賑わう。公園内にあるにじいろカフェで人気を集めるのは加茂山コーラ。このオリジナルコーラをコーラシロップにしたのが越後クラフトコーラだ。

コーラには必須のコーラナッツをはじめ、地元新潟の神楽南蛮、生姜、てんさい糖など10種類以上のスパイス、柑橘果汁などをブレンドして作り上げた。コーラならではのピリッと爽快な喉越しは残しつつ、家族みんなで楽しめる優しい味わいに仕上がっている。シロップ1に対し炭酸水4で割るのが基本の飲み方。他にもミルクで割ったミルクコーラ、基本のコーラにウイスキーをお好みで加えたコークハイなどバリエーションも多彩。料理のアクセントとしても使用できる。

加茂山リス園にある、にじいろカフェ

加茂市のお礼の品のクチコミ

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自治体情報

新潟県加茂市(かもし)

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